こんにちは、阿木人です。
今日はいつもと趣向を変えて、珍しく漫画のレビューをしてみます。
初めて読んだ時の面白さを失わない為に、なるべくネタバレ無しで書いてみたいと思います。
対象は「異世界おじさん」というコミックです。
私は基本的にほぼ毎日何かしらの漫画を読むくらい漫画好きなのですが、この「異世界おじさん」は超面白かったです!
画力・キャラクター・ストーリー・アイディアなど、全てが高レベルにまとまっている作品です。
特に、昔セガのゲームをやっていた方や最近のなろう系(異世界転生もの)が好きな方におすすめですよ。
※セガのゲーム機を良く知らなくても楽しめます。
異世界おじさんとは
作者:殆ど死んでいる
※凄い名前ですね…
WEBサイト『ComicWalker』(KADOKAWA)にて2018年6月29日から連載中。
ネットで探すと最新話が読めますが、コミックも発売されており2020年6月現在、4巻まで発売されています。
あらすじ
2017年秋。17年間の昏睡状態から目覚めた叔父に会うため、甥のたかふみが病室を訪れた。奇妙な言語を発し異世界「グランバハマル」にいたと語るおじさんを「頭がおかしくなった」と突き放そうとするたかふみに対し、おじさんは実際に魔法を使って見せる。おじさんが本当に魔法を使えることを認識したたかふみは、その能力を使って、YouTuberとして生計を立てることを勧める。
YouTuberとなったおじさんとルームシェアを始めたたかふみは、おじさんから折にふれ異世界での生活について聞かされるが、それは通常の「異世界もの」とは異なる17年間の孤独で壮絶な物語であった。
引用元:wikipedia 異世界おじさん
ざっくりしたあらすじですが、異世界帰りのおじさんが魔法を使ってユーチューバーとして生計を立てます。そして異世界での出来事を甥のたかふみに見せるという、日本での生活、異世界での出来事の両方を展開していきます。
主な登場人物
日本の人たち
おじさん
異世界で17年もの間、基本ソロプレイで冒険した後、日本の病室で目が覚める。異世界で手に入れた能力「ワイルドトーカー」によって日本でも魔法が使える。魔法を利用してユーチューバーとして生計を立てる。セガ好き。
たかふみ
おじさんの甥。おじさんとルームシェアをする。過去に辛い思い出があり、たまに発想が物騒。おじさんの魔法をうまく利用してユーチューブで収益を上げる。基本的におじさんとは仲が良い。
藤宮
たかふみの元同級生。たかふみの事が好きな模様。最初はおじさんの魔法を疑っていたが、途中から魔法を信じるように。
異世界の人たち(グランバハマル)
ツンデレエルフ
異世界(グランバハマル)でおじさんとたまに行動していたらしいエルフさん。強くて可愛い。おじさんに好意を持っていたっぽい。
メイベル
日本から異世界転生した剣士の末裔。引きこもり体質。
アリシア
異世界の勇者。ただし無理やり授けられた称号の為、実力が見合っていない。おじさんに好意的。
異世界おじさんの特徴
・よくある異世界転生・転移ものと違って、「異世界おじさん」では異世界での出来事は過去のものであり、主人公であるおじさんは既に日本で目を覚まして生活しています。
・主人公であるおじさんの容姿は決して格好良くはありません。異世界では魔物と間違われる容姿という設定です。
・おじさんは日本で魔法を利用してユーチューバーとして生計を立てます。
・おじさんは無類のセガ好きです。
・おじさんはメガドラやサターン、ドリキャスを買います
・おじさんは異世界での戦いの中で、セガから学んだ技術を駆使します。
・おじさんは異世界や帰ってきてからの日本でも、セガ・ゲームから学んだ人生哲学を展開します。
異世界おじさんをおすすめする理由
何が面白いんだろう?とちょっと考えたんですが、
- おじさんは客観的に見ると悲惨な状況にあっていても、本人的にはポジティブ
- おじさんは客観的に見ると良い状況でも、本人的にはネガティブに捉える
という二面性がまずあります。
そして、ツンデレエルフさん、メイベル、勇者などの魅力的な異世界の登場人物。
日本に戻ってからは、甥のたかふみと過去の出来事を回想したり、ユーチューブやセガのゲームでキャッキャッしてるのが微笑ましい。もしコミックを手に入れたら、カバー裏もみて下さい。
おじさんのセガ信者っぷりが凄まじい。
おじさんは人間不信かと思いきや、意外と頼る時は頼る。多分良くも悪くも素直なんでしょうね。真っすぐ純粋なまま育った所はそのままに、周りから見て歪んだ価値観の所はすさまじくひん曲がっています。
とここまではキャラの話ですが、そもそもとして画力も非常に高いんです。特に異世界での戦闘シーンは他のいくつかの漫画も参考にした方が良いんじゃと思うほど、エフェクトやエルフさんのシーンなど格好良いものが多いです。
さらに、設定・アイディアだけがトリッキーで最初がピークという様な漫画でも無く、きちんとストーリー展開の仕方も上手い。先が気になる漫画です。
まとめ
私は昔、周りがスーパーファミコンを手に入れる中「メガドライブ」を買いました。数年後、周りがプレイステーションを買う中「セガサターン」を買いました。それでも作中にはよく分からない、知らないネタも沢山出てますが、充分面白かったです。
異世界ものの漫画を読んでいる筈なのに、昔お世話になったセガのゲーム機を思い出しました。
「異世界おじさん」は、ギャグとシリアスが上手く両立しており、とにかくおじさんの魅力(とセガへの愛)が溢れている漫画です。是非一度読んでみて下さい。
追伸のようなもの
昨年に「メガドライブミニ」というゲーム機が発売されました。「異世界おじさん」の4巻の最後に、そのメガドライブミニのレビュー漫画があります。気になりますねー。