滅茶苦茶安い費用でラブリコを自作したので、作り方や失敗しやすいポイント等も紹介したいと思います。
1つあたり100円しないで作れますが、実際作ってみないと分からない・失敗し易いポイントがあります。
最初はそれが分からず苦戦する事もあると思うので、是非参考にしてみて下さい。
※強度計算とか分からないので、不安な人は市販品を購入して下さい。
そもそもラブリコ・ディアウォールって何?
一応ラブリコとディアウォールの簡単な説明をしておきます。
「どっちももう知っている」という方はこの項目は読み飛ばして大丈夫です。
DIYをやっている、やってみたい人は多いと思いますが、
「興味はあるけど、賃貸だから壁に穴空けれないし…」という悩みもあると思います。
でもそれは、自分でツーバイ材などで柱を立てて壁を作れば解決。
壁面棚や工具の収納棚や、部屋を仕切って小さな部屋を作ってみる・・・なんてことも可能です。
そんな時に役にたつのがラブリコ。
ツーバイ材を床と天井で突っ張らせて固定させるためのアイテムです。
これを使えば、もとからの部屋を傷つけること無く、壁や棚なんかも作れるようになります。
しかし、市販品のラブリコは割と費用がかさみます。
ラブリコ1個で大体1000円前後ですね。
柱4本立てるなら、それだけでラブリコ×4個で4000円+柱自体の材料費がかかります。
ちなみに柱を立てるアイテムとしてはディアウォールというものもあります。
知名度的にはディアウォールの方が有名でしょうか。
どちらもツーバイ材を柱として固定するアイテムですが、それぞれ方法が違います
ラブリコ→ネジを利用してアジャスターの仕組みで固定する
ディアウォール→部品の中がスプリング(バネ)になっており、その力で突っ張らせて固定する
それぞれ一長一短はありますが、便利なアイテム。
便利ですが、数を揃えるとどうしても費用が嵩むので私は自作しました。
自作ラブリコの実物と、作るのに必要な材料・費用・道具など
最初に完成品と必要な費用・道具を紹介します。
実物の写真紹介
天井のアジャスター機構の写真から。
下側のボルトを締めたり緩めたりする事で上部分の木が多少上下するので、突っ張る力を調整できます。
なお天井との境にある透明なやつは100均で買った防振マットです。
これが必要かどうかは個人の好みで。
遠くから見るとこんな感じ。
これは前回の記事「【初心者DIY】壁面棚を自作しました【賃貸でもOK】」で壁面棚を作った時に利用したものです。
今回の記事では説明用に新たに用意したのでそっちも貼りますね。
上がワンバイ材。下がツーバイ材です。ツーバイ材が柱部分だと思って下さい。
必要な材料と費用
まず六角ボルトが必要です。
下の写真は説明用に色々準備しましたが、使うのは1セット分で大丈夫。
自作ラブリコ1つ作るのに必要な材料内訳↓
M8の70mm六角ボルト(1本) → 38円
ナット(2個) → 8円
ワッシャー(2個) →8円
材料としての費用は一個あたり56円でした。(ホームセンターのバラ売りコーナー利用)
純正のラブリコだと1個1000円程なので、自作だと20個位作れますね。
M10ボルトでも良いです。好みの問題?
(M8→径が8mmのボルト。M10は10mm)
それから、ワッシャーの外径があまり小さいと固定力が落ちるかも知れません。
必要な道具
ここちょっと大事なので、覚えておくと良いと思います。
材料に穴を開けるので、ボルトの径に合わせたサイズのドリルビット。
六角ボルトの頭部分が飛び出ない様に座繰りするので、それ用のビット(ボアビット)。
それからボルトを締めるのに必要なレンチです。
ボアビットはセットで販売しているのを知らず、私は単品で買ってしまいました・・・。ちょっとショック。
下の写真が今回使ったビット類です。真ん中のはダイソーに売ってた木工用ドリルビットセット。
まさかの100均。六角軸じゃないけど充分使えました。
長い材料(柱)を固定するので、角度がずれてると強度に不安があるので、直角を測れるものがあった方が良いです。
何かと便利なので、もし持って無ければこの機会に手に入れるのもアリです。
私はこの90度も45度も測れるやつを持っています。
真っすぐに穴を開けないと突っ張る為のボルトが傾くので、フリーハンドで垂直の穴あけが出来ない人(私もそうです)はドリルガイドか治具など、垂直に穴を開ける為の道具が必要です。
自作ラブリコの作り方
では実際の作成の仕方です。
まずは順調に作成するパターンを紹介した後、失敗例も載せますね。
順調な作成例
※手順の中で3回穴あけがありますが、全て真っすぐ開けないと失敗します。
最初に天井部分と接する部品の作成から。
材料の真ん中に穴あけをしたいので、対角線を引きます。
ボアビットを使い穴あけ。ボルトの六角部分が飛び出ない深さまで穴を開けます。
六角の長い所の径が15mmだったので、ボアビットも15mmのものを使います。
(本当はビットがあと0.5mm位小さい方が良いかも。売ってないけど)
ギュイーン。
ボアビットは、結構押す力を加えないと中々掘れません。
こんな感じ。
これでボルトの頭部分は入るので、次は8mmのドリルで真ん中を貫通させます。
これでボルトを貫通させつつ、頭も飛び出ないように加工出来ました。
ボルトを差し込んでみると・・・うん、大丈夫です。頭も出ていません。
反対側にワッシャーとナットをセット。
ナットをレンチなどで締めます。
この部品は天井に接する面になりますが、このナットはきつく締めて大丈夫です(と言うか緩まない様にここはきつくして下さい)。
あとは柱の方にも穴を開けます。
※画像は説明用のツーバイフォーの小さい端材ですが、実際は長い柱の木口部分に開ける事になります。
※穴の深さの正解は分かりませんが、あまり浅いと(2~3cm程度だと)不安定になると思います。
先程作った天井と接する方のパーツに、さらにナットとワッシャーをセット。
飛び出たボルト部分を、柱側の穴あけした箇所に差せば完成!
使い方は下記画像のとおり。
順調にいけば以上の工程で完成です。
次からは失敗例です。
ちなみに私は以下の失敗例全て経験したので、最初もの凄く時間がかかりました。
作成失敗例1 垂直穴あけ失敗
真っすぐに穴を開けるのを失敗するとこうなります。
見ただけで固定できなさそうなのが分かりますね!
でもフリーハンドだと意外とこうなりがち・・・。ほんの数度ズレただけでもこうです。
しかも柱側は長い材料に穴開けするので余計やり辛かったです。
道具無しでやる場合は少なくとも端材などで少し練習してからやりましょう。
本番の長い柱で失敗すると精神的ダメージが大きいです。
道具無しでドリルガイドか治具が無い場合は準備しましょう。
作成失敗例2 座繰り前に穴を貫通させてしまった
これ私も最初深く考えずにやってしまいましたが、先に座繰りしないとどうなるかというと、
ボアビットが安定しないので、座繰り部分がぶれてしまいます。
こうなると、ボルトを差し込んでも頭が上手く入らなくなります。
作成失敗例3 ボルトを貫通させてない
自作ラブリコを色々調べた中で、上部パーツの方はボルトの頭部分をめり込ませればいける、みたいなものも発見したのでやってみました。
この向きで固定するやり方です。
上の画像だとボアビットで開けたので丸い穴ですが、本当はもう少し小さい穴を空け、更に六角の形に合わせ、のみなどで少し掘ります。
その、のみで掘るのもやってみましたがデメリットを下記します。
のみ自体が五月蠅い+技術が必要+固定力も弱いと、メリットがありません。
メリットを強いてあげるなら、ボルトが少し短いものでも作れる、という点でしょうか。
作成失敗例4 ボルトが短い、または長い
用意したボルトが短すぎると、これも不安定になると思います。
柱側に差し込む部分が短すぎると安定しません。
また、あまり短いとアジャスター機能が貧弱になるので、数mmしか長さの調節が出来ない・・・なんてことも。
これでギリギリ位?
逆に、下画像の長さまでは要らないと思います。
あまり長すぎると、今度はドリルで掘れる深さが足りなかったりして悲惨。
使う材料を測って、必要な長さのボルトを買いましょう。
【初心者DIY】ラブリコを自作のまとめ
まとめです。
ラブリコって何?という話しから始まって、必要な道具、費用などの紹介、作成の成功例と失敗例を紹介しました。
ポイントは以下のとおりです。
- ラブリコ→ツーバイ材などを固定できるアイテム
- 自作すると費用が20分の1位で作成可能(強度、耐久性などは自己責任で)
- 材料+ドリル、ビット、レンチくらいで作れる
- ただし精度高く作るには他にも道具が必要かも
自分で作れそうな方は参考にしてみて下さい。
もし「ちょっと面倒かな」「意外と失敗しそうかも・・・」と思った方は手っ取り早く市販品を買いましょう。
自作ラブリコを利用した壁面棚を作ってみた記事はこちら↓