こんにちは、阿木人です。
こないだから木工DIY的なものに少しハマっていて、ホームセンターを色々見て回る機会が増えています。そんな中、結構安い「のみ(鑿)」のセットを見かけたので買ってみました。
「これでビス留めじゃない、少し格好良い物が作れるかも?」と思って実際使ってみたので、初めてのみを使ってみた使用感や感想を画像多めでアップしたいと思います。
「自分もやってみたかったけど、実際の感じってどうなの?」「面倒じゃないの?」「綺麗に出来る?」と疑問を持っている方、気になった方は是非一読してみて下さい。
今回使用した「のみ(鑿)」はこれ
ホーマックというホームセンターで買ったDCMブランドの木工用のみです。ちょっとだけパッケージは違いますが、おそらく中身は同じものがアマゾンにもあるみたいです。
3本セットで入っており、サイズが9mm、15mm、24mmとあります。完全に入門用と思われ、他の安めののみが一本買える値段で3本セットでした。わぁお得。…きっと使い心地とか、性能とかかがその分値段に見合ったものなんだろうな、と思います。ちゃんとしたのみは持っていないので比べようが無いですけどね。
こののみの玄翁や金づちで叩く底の部分(かつら)なんですが、木ではなく丸みを持った金属でできています。グリップの所は樹脂ですかね。なので普通ののみと違って「かつら」の調整がいりません(木ののみは色々と調整が必要みたいです)。
安いし買ってきて直ぐ使える!というのは結構大きなメリットでした。
とりあえず練習としてのみで掘ってみた
一応のみを使ってちゃっちい台の様なものを作ろうと思ったのですが、いきなり本番は怖かったので、とりあえず適当な端材を掘ってみる事にしました。
こんな感じかな?と掘りたい箇所を鉛筆で墨付けします。
電動ドリルの出番
次に電動ドリルで斜線の箇所をある程度掘ります。その方が全てのみで作業をするより楽らしいです。 本番では「大入れ接ぎ」?というやり方にしたいので、今回は掘る穴を貫通させずに途中で止めます。そのため、ドリルビットに養生テープで印をつけて、掘る深さを調整出来る様にしました。
テープの所で掘るのを止めれば、ある程度一定の深さで掘る事が可能ですね。
そうして、まずは電動ドリルでなるべく深さは同じになる様にして掘ってみました。
いよいよのみの出番
3本セットでありますが、今回使うのは幅的にこの2本です。9mmと15mm。ハンマーは100均のやつです。
まずは墨線の内側、1mmくらい幅を開けて垂直にのみを打ちます。
で、あとはひたすら掘ります。この時思ったんですが、「かなり音がうるさい」という事です。集合住宅に住んでいる人はかなり気を付けた方が良いですね。間違っても夜なんかにやってはいけない音が出ます。
まぁ練習だし、一応こんなもんかな?といったところで止めました。ここまでの感想としては、「思った以上に面倒くさい!!」という感じ。あと掘った面が予想より綺麗じゃない。
で、とりあえず掘ったほぞ穴に合うように別の端材を加工して組み合わせて練習終わり。
これだけでも意外と時間と労力が掛かりました。
のみ本番(今回は大入れ接ぎ)
練習で既に結構疲れたんですが、ここからが本番です。一応完成品を先にアップするとこんな感じ。2×4材に1×4の足を二つ付けただけです。でもビス留めじゃなくて大入れ接ぎなので、見た目よりは結構しっかりくっ付いている筈。
墨付けとドリル
本番用の2×4材に墨付けをし、ドリルで一定の深さまで穴を開けます。
そして休憩を入れつつのみで掘っていき、穴を開けました。
ほぞ穴を二つ開けたので、次に足となる1×4材を穴に合うように切ります。ぴったり過ぎてもマズいので、ちょっとだけ大きめに切ります。
真っすぐに切らないと入らないのですが、のこぎりが苦手なので以前作ったのこぎりガイドを利用しながら切りました。
ほんのちょっとだけ穴より大きめに切ったので、「木殺し」という物騒な名前の作業を行います。ハンマーで木を叩いて穴に入り易くする作業ですね。木が元の形に戻ろうとする性質がある様なので、しばらく経てばがっちりはまるそうです。
あとは接合部を無理やり入れて、ハンマーで叩いて押し込む。
片側は結構すぐ上手くいったのですが、もう片方は苦戦しました 。ほぞ穴の深さがちょっとだけ足りなかったのか、どんなに叩いてもこれから先が入りません…。
正直穴を掘るのが面倒になってきたので、足の方を少しだけ切る事にして解決。
そしてようやく完成!
まとめ
という訳で、初心者がのみを使ってみた結果でした。
良かった点としては、
- 結構楽しい
- やはり強度がある感じがする
- 簡単なものなら、のみは安いセットの物でも充分使えると思う
今回やってみてイマイチだったと思う点は、
- 非常に面倒
- 修正が大変
- 思った以上に音が大きかったので気を遣う
ですね。
やってる分には楽しいんですが、とにかく途中の「ビス留めの方が楽なんじゃない?」という内なる囁きに心を折られかけました。ビス留めと違って、物凄い時間と労力が必要です。
初心者でも道具はそこそこ良いのを使った方が良いという考えもあると思いますが、完全に初めての場合は安いやつで試して、どれくらい大変なのかを知るのも良いかも知れません。
まぁでも全体としては今回楽しかったです。
同じく、初心者が木材を加工する時の道具として「のこぎりの購入レビュー」記事と、
「ホビーかんなのレビュー」記事も書いてみました。
これからDIYを初めてみたい方、まだあまり道具を持っていない方、最初に何を揃えれば良いか分からない方は以下の記事をチェック!↓