こんにちは、阿木人です。
自己啓発本って読みますか?私は昔結構色々と読みました。
自己啓発本をある程度読んでくると気付く事があります。それは「なんか大体同じ事書いてない?」という事。
慣れてくると、読むべき本と読まなくても良い本の見極めが出来てきます。
という訳で、ここではその方法を紹介したいと思います。
※あくまで私個人の感想です。
そもそも自己啓発とは?
自己啓発って単語は何を意味するのか?まずはそこから確認します。
コトバンクを見てみると、仕事に関するものと、そうでは無くてもっと大きな枠組みでの意味の二つが見て取れます。
一つ目は仕事に関するもの。
仕事に関する知識,技能,経験などを他律的な形式に支配されずに自主的に向上,啓発していくこと。
引用元:コトバンク ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説 自己啓発
もう一つはもっと大きな話。
本人の意思で、自分自身の能力向上や精神的な成長を目指すこと。また、そのための訓練。
引用元:コトバンク ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説 自己啓発
一応どちらも自己啓発の説明なのですが、前者はより仕事に関わる意味合いが強くて、後者は自分自身の能力向上や成長の事をいっています。
前者の方を指す自己啓発に関する本は、(あくまで私のイメージですが)自己啓発本というよりビジネス書というジャンルで、書店などに並べられているかも知れません。
本記事ではそちらの本もまとめて考えてみたいと思います。
多くの自己啓発本に共通する4つの内容と読まなくて良い本
ではここから本題です。
数多くの自己啓発本に共通する内容をリストアップしてみたいと思います。
- 行動しよう!(自分の行動)
- プラス思考になろう!(自分の考え方)
- 人を動かすには?(他人の行動・考え方(を変える為の自分の行動・考え方))
- 上記3つの為のノウハウ
大体この4つの事について書かれている本が非常に多いです。
4番目の「上記3つの為のノウハウ」の部分が、それぞれの自己啓発本・ビジネス書が違いを出している所ですね。根本的には同じなのに、言い方書き方見る角度を変えて数多くの本が出版されています。
頑張って本を一冊読み切って、結局得たものは「行動しよう」「プラス思考になろう」「人を動かす為には?」という3つの内(または複数)のどれかになってる事が多いです。
その判断の為には「本のタイトル」「本の見出し」の二つで推測します。
これを理解すれば、数十冊、数百冊の本を読む必要が無いものとして除外できます。
1から4について、1つずつ見ていきます。
行動しよう!(自分の行動)
「習慣化」「やる気を出す方法」「正しい努力」「まずは真似をしよう」なんて単語が本のタイトルや見出しに沢山ある場合、その本が言いたい事は全てこの「行動しよう!」という内容です。
「言われなくてもやるわ!」という人や行動力がある人は、基本的にこれが書かれている本を読む必要はありません。読む必要があるとしたら、行動力はあるけれど行動の優先順位があまり良く分かっていない人ですかね。
行動力がある人は沢山いますが、同時に行動力が無い人も沢山います。
その人たちに向けた本で、後はその行動するためのノウハウ的なものが角度を変えて書いてあるだけです。何だかんだでこれ系が一番多いかな?
プラス思考になろう!(自分の考え方)
仕事や生きる上での考え方を解説?する本に多いです。
色々書いてあるけど、最初から最後まで言いたい事は結局「プラス思考になろう」という点のみ。ちなみにこの「プラス思考になろう!」→「行動しよう!」に繋げる合わせ技の本も多いです。
元々プラス思考の人はあまり読む必要が無いですし、そもそも自己啓発本を読んでいる時点で(たとえ無意識でも)やる気があってプラス思考の場合が多いので、これメインの本はあまり読む必要はありません。マイナス思考の時は自己啓発本を読みません。逆説的ですが、読んでる時点で既にプラス思考です。
読むとしたら、仕事やプライベートで何だかちょっと疲れた時に、お気に入りの一冊を読めば充分。
人を動かすには?(他人の行動・考え方(を変える為の自分の行動・考え方))
これはちょっと前述した2つの内容とは少し違って、自分では無く他人をどうするかです。ただし、結局はその為に自分がどうするか?になるので、自己啓発に入れました。
ビジネス系・人間関係・恋愛関係の本に多いと思います。
人からどう思われるか?も「他人の印象・心・考え方」を変える(動かす)という事で、この内容です。
直ぐに使えそうなノウハウが沢山載っていて、本によってその具体的なノウハウが違う事があるので読み易いイメージです。
この後説明しますが、ノウハウや人を動かす事は目的と手段が逆になり易いので注意。
本を読んだ後に、最終的に自分の能力向上に繋がるのか?を考えましょう。
上記3つの為のノウハウ
「分かり易そう」で「直ぐ使えそう・使ってみたい」と思わせるタイトルや内容が多い割に、実は良く考えたら自分自身の能力向上には大して役に立たない本もあるので注意。特に恋愛系やなんちゃって心理学系の本にあるかも。
ノウハウって分かり易く書かれているものは試したくなるんですよ。そして段々ノウハウ集めが趣味みたいになって、結局小手先だけになる人がいます。ノウハウ本ばかり読んでいると手段と目的が逆になりがちなので、きちんと目的を忘れない様にしましょう。
「○○の為の10の方法」とか「この5つを抑えるだけで○○」みたいな本。実は同じことを言っているのに、何となく分かり易くして具体的っぽい事が書いてある。
それから、誰かの体験談を基にした仕事の成功術とか、他人と上手くいく方法とか、そんなのは書いた著者本人にあてはまる場合であって、あなた自身には全く使えない可能性があります。
読むとしたら、話の内容に科学的な根拠があって、かつ論理的に書かれている本が良いと思います。普遍的で個人によっての違いが小さく使える内容。選ぶならそんな本。
具体的なノウハウを載っている本ばかり読む場合は、結局その手段が目的化する危険性があります。
じゃあ読んだ方が良い自己啓発本は?
読んだ方が良いものは、今まで説明した下記リストにあてはまらないものと、自分が知らない事が書いてある本です。
- 行動しよう!(自分の行動)
- プラス思考になろう!(自分の考え方)
- 人を動かすには?(他人の行動・考え方(を変える為の自分の行動・考え方))
どれくらい本を読んでいるかは人によって違うので、それぞれの段階で読んだ方が良いものを説明しますね。
まずは全く自己啓発本を読まない人から。
全く自己啓発本を読まない
そんな人は何でも良いので、気になった本を買って読みましょう。
タイトルが気になった、名前を知ってる人が書いている、知人が話していた、会社で読めと言われた、ベストセラーらしい。きっかけは何でも良いので読みましょう。
初めは何でも良いです。まずは一冊読んでみないと、自己啓発本がどんなものか分かりませんし、今後読む時の比較も出来ません。まずは気になったものを読んでみて下さい。
もし読書が苦手で読み切るのが不安な場合は、物凄く本が薄くて行間を広く取って文字が大きく書いてある、つまり文字数が少ない本から入ると良いと思います。
ポイントは「読み切れれば、難しい本か読み易い本かは関係ない」「一冊目は読み切る」「一冊で判断しない」という所でしょうか。
読む気があるなら、かなり分厚くて文字数が多く読み辛い本でも良いです。ただし読み切って下さいね。そして、その一冊で満足して判断しないで下さい。まだ一冊目なのでその本が良い本か微妙な本かの判断基準がまだありません。
まずは一冊読むのが大事。
何冊か読んだ
何冊か読んだら、何となく良い本、微妙な本が出てきたかも知れません。その判断が付かない場合、前の方で説明した「行動しよう」「プラス思考」「人を動かす」で分けてみて下さい。
重複しているものがあると思うので、重複部分が分かり易く書いてあるか、重複部分以外が自分に必要だったかで判断してみましょう。
この時点で、いわゆるベストセラーの本、昔ベストセラーだった本も何冊かは読んでおくことをおすすめします。その際には、「何故ベストセラーなのか?」も考えると良いですよ。
そこそこ読んだ
そこそこ読んだら、「大体同じ様な事書いてあるなー」と思う人もいると思います。そうなったら次は全く知らない事が載っている本を読むと良いです。
知らなかったけどもの凄く具体的なノウハウが載っている本、自分の知らない技術が載っている本、自分の知らない業界の本などを読むのをおすすめします。
逆に必要の無い本。
本のタイトルや見出しをまずは確認し、含まれている単語そのものか、その単語を少し抽象化して考えてみます。結果「同じかも」と思ったら読まなくて良いと思います。読書に掛けた時間の割に得るものが少なく、自分の知っている事の再確認になりがちなので。
知ってる知識の再確認ではなく、全く知らない事が載っている本を読みましょう。
(余談)
「大体同じ様な事書いてあるなー」「どっかで聞いた事ある内容ばかりだなー」という本には、「表紙に作者の顔が写っている」ものが多い気がします。※個人の感想です。
まとめ
まとめです。
読む必要の無い本
タイトルや見出しから既に「同じ様なの読んだ事あるな…」と判断できる本。
その判断のポイントとして、「行動しよう!」「プラス思考!」「人を動かすには?」という3点と、根本的に全く同じことを言っているのに表面上のノウハウで差を付けているもの。
読んだ方が良い本
既に知っている知識の再確認では無く、自分の知らない事が書いてある本。
例え自分と関係が無いジャンル、業界の本でも自己啓発本になる。
あくまでも私なりの考えですが、何かの参考になれば幸いです。
ここまでお読みいただきありがとうございました。