空調服を選ぶ際の基礎知識とおすすめ

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空調服を選ぶ際に必要な基礎知識アレコレについて解説します。

これから初めて買ってみようかな、試してみたいけど何を判断基準とすれば良いのかよく分からないな、という方は空調服の基本的な事が学べます。

よく分からないまま適当に買うと、無駄な出費になったり、最悪動かない・使えない・・・なんて事もあり得ますので、是非参考にしてみて下さい。

※ちなみに猛暑日(35度以上)や体温を超えるような外気温の時は熱風しかこないので、空調服は役に立たないどころか余計体調悪くなるので注意しましょう

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選ぶの面倒な人向けへのおすすめ

選ぶのが面倒、というせっかちな方に最初におすすめ2タイプ書いておきます。

「費用は気にしない人」

国内メーカーが安心で、パワーが強くセットで揃っていてすぐ使えるものが良いという人は、バートルの空調服セット

※ネットで探すと、もっと安くてセットで買えるものが多数ありますが、中身はよく分からない中華メーカーのものが多いので、そういったものは避けた方が無難です。爆発とか怖いし

※バートル、村上被服(HOOH)、サンエスといった国内のものあたりなら大丈夫だと思います

「試してみたいけど費用は出来るだけ安く済ませたいという人」

ビバホーム(ホームセンター)のファン(5Vで動くやつ)+スマホのモバイルバッテリー(5V出力出来るやつ)+ワークマンの空調服(服のみ)

(2023年現在)1万円以下で買えました。ファン約2500円、モバイルバッテリー約3000円、服約3000円。モバイルバッテリーが既にあればファン+服の6000円位で始められます(※ビバホームのファンはアマゾンや楽天で売ってない?)

空調服は3つのもので構成されている

ではここから空調服選びの際に知っておきたい基礎知識。

空調服は以下の3つのものから構成されています。

  1. バッテリー
  2. ファン

「エントリーセット」「初心者セット」みたいな名称で、「バッテリー+ファン+服」の3つがセットで買えるものもありますが、まずはそれぞれの特徴や選び方のポイントを知った方が賢く買い物が出来ると思います。

(私はバッテリー、ファン、服、全て別のお店で買いました)

ではそれぞれ解説していきます。

バッテリー

まず1つめはバッテリーです。

ファンを動かす為の動力となるものですね。

バッテリーについては、更に2つの種類で分けられます。

  1. 普通のモバイルバッテリー
  2. 空調服のファンとセットでしか使えない専用バッテリー

これを知らないと損する場合や、逆に知っているとお得になる場合もあります

普通のモバイルバッテリー

スマホの充電や色々なUSB機器で使える、何年も前から売っている様な普通のモバイルバッテリーです。

1つ位は持っている方が多いのではないでしょうか?

実は空調服のファンも、ものによってはモバイルバッテリーで稼働するものも存在します。

(ホームセンターとかに売ってるかも?)

(バートルとか有名メーカーのものは大体「専用バッテリー+専用ファン」で動かすので無理ですが)

確認するポイントは、ファン側の説明書等に、モバイルバッテリーの出力が5V/2A以上とか、12V/1.5A以上で動作など書いてある場合、その出力に対応したモバイルバッテリーであれば稼働します(製品毎の相性もあるので100%では無い)。

↓これはUSB-A 出力が、5V = 3A / 9V = 2A / 12V = 1.5Aで使えるやつ

※空調服使わないシーズンでも、防災用やUSB機器に何だかんだ使えるのでおすすめ

専用バッテリーで動くもの

専用バッテリーの場合、専用ファンと対で使う必要があります。

スマホで使う様なモバイルバッテリーでは出力が足らず、稼働しません。

ちなみに専用バッテリーは性能が良い分、かなり価格が高いです。

ネットで色々調べると、普通のモバイルバッテリーに昇圧ケーブルを繋げて無理やり使っている方の情報もありますが、あまり推奨出来ません。コードもごちゃごちゃになるし。

それぞれのメリット、デメリット

モバイルバッテリー
  • 手持ちの物が使えるかも(対応出力を要確認)
  • スマホやUSB機器に流用できる
  • 専用バッテリーに比べると、かなり安価で済む
  • パワーは弱い
  • 相性問題があるかも

専用バッテリー
  • パワーが強い
  • ファンと同じメーカーで使うので、基本的には動作する
  • (※同じメーカーでも年式が違うと動作しないものもある)
  • 汎用性は低い
  • 価格が高い


上記に加えて、どちらのバッテリーの場合にも言える共通した注意点として、

・強、中、弱モードなどそれぞれの場合の稼働時間を要確認

・容量が多いバッテリーは基本的に重くなっていく

・バッテリーを1個で大容量にするか、2個使いで少しでも重量を軽くするか

と言った感じです。

ファン

続いて、空調服の肝でもあるファンについて。

バッテリーに繋げてファンが回る事によって外気を服の中に通して涼を得る、という仕組みですね。

ファンは基本的には2個で1セットです。買うとファン2個とケーブル1本が付いてくる。

バッテリーとファンを一本のケーブルで繋ぎます(ケーブルが途中から二股になってる)。
※線無しタイプもあるにはあります

パワーの強さは風量(毎秒○○ℓ)で示します。毎秒40ℓとか、60ℓ/秒とかいう表記です。

数値が高いほど風が強くて涼しいですが、パワーが強いとファンが煩いのがデメリット。

あまりにも強いと五月蠅すぎて逆に使えない・・・なんて事もあるので、ご自分の使用環境によって判断して下さい。

(室内より室外の方が音は気にならないが、それでも60ℓ超えるくらいの風量だとファンの音が結構気になるかも)


ファンの選び方ポイント
  • モバイルバッテリーで動くか、専用バッテリーのみか
  • 国内メーカーのものを選ぶ(謎の中華メーカーのは怖い)
  • 防水、防塵性能はどうか
  • ファンを分解して洗えるか
  • パワーの強さはどうか

バッテリーの話でも説明しましたが、モバイルバッテリーで使える物以外は、専用バッテリーと同じメーカーのファンで対として使います。

専用バッテリーとしか繋げて使えないファンも価格が高く、専用バッテリー+専用ファンだと平気で2万円位になったりします。相場と言えば相場なんですけど。

モバイルバッテリー+ホームセンターの安いファンだと5~6千円で買えたりするので、性能を取るか価格を取るかといった感じです。

※ホームセンターだと、分かり辛く去年モデルのが並んでたりするのでそこは注意!

ちなみに、ネットで買えるよく分からない中華メーカーのものは1万円以下だったりしますが、サクラチェッカー使うとほぼ「危険」と出るので、私は推奨しません。

届いて使えなかった場合の返品対応が面倒だったり、バッテリーが爆発したりすると怖いので。

安心を買う意味でも、国内メーカーのものが良いと思います。

使う環境によっては、ファン専用フィルターを付けてみたり、汚れたときにファンを外して洗えるかどうかもポイントになってきますね。

バッテリー、ファンと解説してきて、続いては服についてです。

空調服用の服は、ファンを取り付ける穴が開いてるちょっと特殊な服です。

バッテリーを収納するポケットがあり(大体内側)、使わない時にはファンを隠せる機能があるものも。

知っておきたいポイント
  • 服のファン取付穴とファンの経が合っていれば、実はメーカーが違うものでも装着可能
  • 空調服のサイズは、普段と同じかワンサイズ上のものを買うと良い
  • 大体は90mmだが、たまに違う服もあるので要確認(マキタなんかは違うらしい…)
  • 買う前にサイト等で、サイズを確認しておくと良い

実はファン取付穴のサイズが合えば違うメーカー服でもファンが取り付けられます。大体90mmのものが多いですが、違うサイズのものもあるので注意です。

サイズさえ合えば「バッテリー・ファン」と「服」を同メーカーで揃える必要も無いので、費用が安く抑えられたり、服のデザインや機能の選択肢が増えます。

サイズに関しては、服の中に風を通す仕組み上、小さいサイズやぴったりサイズだと効果が薄いのでややゆとりを持ったサイズ選びをおすすめします。

ちなみに、好きな服を空調服に改造出来る自作キットも存在します。

それから、空調服用の服には形で大きく分けて3種類があります。

  1. 長袖
  2. 半袖
  3. ベストタイプ

半袖かベストタイプを選ぶ人が多い様です。

長袖タイプ

  • 手首辺りまで涼しい
  • 蚊に刺されにくい
  • その分袖口まで膨らむので邪魔になり、作業性が低い
  • 見た目が一番もこもこする
  • 少し高かったりする

半袖タイプ

  • 動きやすい
  • 長袖タイプより少し安い
  • ベストタイプよりは作業着感があるので、職場によっては半袖タイプならOKの所も

ベストタイプ

  • 半袖より更に腕が動きやすい
  • その分腕が暑い
  • 少し安い
  • 半袖タイプよりカジュアルなので、職場によってはOKが出ない事も

価格や作業性を考えると、おすすめは半袖かベストタイプです。

服の機能など

服の大まかなタイプ分け以外の、割と重要になるポイントです。


「保冷剤が装着可能か」

→服自体に保冷材を収納できるポケットが元々付いている種類もあります。

無いよりはあった方が良いです。

「ポケットの数と位置はどうか」

→地味に大事。バッテリーを収納出来るポケットが内側のみか、外側にもあるか。ポケットの数は足りるか。

「ケーブルが固定できるか」

→あんまり安いやつだと、ケーブルを固定するマジックテープやループが付いてないかも知れません。

空調服で良く聞く故障はケーブルの断線なので、地味に重要

「ファンを隠せるか」

→空調服を使わない時や、脱ぐほどでは無いけどファンがちょっと恥ずかしい・・・という方は、ファンを隠せる機能が付いているかどうかもチェック!

「袖口、首元は絞れるか」
→腕や首から出す風量を調整出来るかどうかも結構重要です。あと絞ったり緩めたりのし易さも。

値段や機能で総合的に考えて、ワークマンの「ウィンドコア制菌消臭シェルベスト/耐久撥水シェルベスト(2900円)」という服が結構おすすめです。

保冷剤用のポケットが首の後ろに一つ、内ポケット一つ+外側の両方に一つずつ+左胸の辺りに一つ、内側から左胸ポケットにケーブルを通せる穴(結構小さいけど)付き、ファン~バッテリーに繋ぐケーブルを固定するマジックテープ+小さいループ付き、袖や首回りのアジャスター付きと、値段の割に細かい所で満足度が高いです。

刈払機を使う時に空調服を装備出来るかどうか

捕捉として、刈払機+空調服で使う場合の説明です。

需要はありそうだけど、ネットで調べると意外と情報が少ないので書いておきます。

暑い中の草刈り時、少しでも涼しくなるために空調服を使いたいという方も多くいると思います。

そこで、私が実際に試した感じを下記します。

刈払機に使えるか?
  • 背負い式の刈払機は使うの無理
  • 背負いじゃ無ければ、中に肩掛けバンドをしてその上から空調服を着れば一応使用可能。ただし、どうしても風通しは少し悪くなる
  • エンジン式だと排気が右後ろのファンからちょっと入るかも(以外とそこまでは気にならなかったがファンフィルターは着けた方が良いかも)
  • 埃が立つような所の草刈りだとファンが埃吸う
  • ファンのパワーが強いと舞った細かい草も吸う
  • あまり込み入った箇所だと使わない方が無難かも

刈払機を使う場合は、空調服よりも水冷服の方が良いかも知れません。

空調服を選ぶ際の基礎知識とおすすめのまとめ

如何だったでしょうか。

空調服を選ぶ際は、バッテリー、ファン、服、それぞれの特性を確認した上で買う事が重要です。

バッテリーとファンは大体セットで考え、安く済ませる方法もある。

服は穴の径さえ合っていれば他メーカーのものも使える。

これを抑えておけば、空調服を選びやすくなると思います。

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この記事を読んで、熱中症になる人が一人でも減れば幸いです。